約 538,574 件
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/231.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 42 今と昔.TXT/コメントログ」 考察系SSか…ジェノサイド分もっとよこすんだぜ! -- 2010-09-04 19 52 29 積みじゃなくて詰みだよ!ゆっくりりかいしてね! -- 2011-08-22 09 16 49 そうか、ゲスはおれらのせいでうまれたのかー そーなのかー -- 2011-09-19 10 58 21 これはこれでイイな。こういうの好きだなー。 -- 2013-08-16 18 14 29
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1073.html
『火の用心』 25KB 虐待 悲劇 ギャグ 理不尽 自滅 家族崩壊 ツガイ 現代 独自設定 多少愛を育むシーンあり ・最初からいきなりお話の場面が変わります ※ 会議の席で一人の男が立ち上がり、多数の人間が座っている円卓の前方へと向かう。 背筋を正した男は、自信が漲った良く通る声で、会議室の隅々まで響かせた。 「これが私の提案です!」 声と同時に巨大なプロジェクターが白いスクリーンに映像を転写させる。 スクリーンには、廃屋に向かうゆっくり家族が映像が会議室に流れ出した。 「ゆー。」 「ゆゆー。」 廃屋の隅で、れいむとまりさが跳ねる。 厳しい冬に備えて新しい家の建築をしているようだ。 「ゆっくりできたよ!」 「すてきなおうちだねっ!」 拾ってきたダンボールと廃材で、念願のゆっくりプレイスを手に入れたれいむ達。 この場所は人通りが少なく、ゆっくり達にとっては穴場の場所だ。空き地には他の野良家族が一杯居た。 「ゆっくりおめでとう!」 「これはしんちくのおいわいだよっ!」 既にその場所に住んでいた先住者が新しい仲間を受け入れる。お祝いの言葉と共にボロボロのお布団をプレゼントした。 それを受け取ったれいむ達は感謝を述べて、ツガイのまりさはそのまま休まずにご飯を狩りに行く。 「ゆっくりいってらっしゃい!」 れいむはまりさに声を掛けた後、狭いお家の中で子供達にお歌を口ずさむ。 子供達の数は2体。どちらもれいむそっくりなお子様だ。親子3体は眼を瞑りお歌を合唱する。 それに釣られて他の野良家族も美声を放つ。空き地はゆっくり達の演奏会場と化した。 「ゆっくりかえったよ!」 それから数刻が過ぎ、狩りに行ったまりさが帰宅。 この空き地の近くには手付かずになった人間の畑があり、伸びっぱなしになった野草が生えているので、 ここのゆっくり達の狩場となっていた。多少遠出をすれば山も近くにある。 旨く行けば果物さんも手に入るだろう。 ここのゆっくり達は食に不自由はしなかった。 「いっぱいたべてねっ!でも、ふゆさんがきたときのためにのこしておいてね!」 まりさは口の中から涎交じりの食べ物を出してれいむ達にたべさせた。 2体の子供達は美味しそうに、"ぱーくぱーく!!"と食べている。とても幸せそうな笑顔だ。 「れいむはたべないのかだぜっ?」 「おなかいっぱいだから、れいむのぶんはおちびちゃんたちにあげるよっ!」 「ゆゆ?じゃあ、まりさのぶんもおちびちゃんにあげるんだぜっ!」 「まりさはゆっくりたべないとだめだよ!いっかのだいこくばしらなんだからねっ!」 別に無理はしていない。このれいむはたくさんの幸せでお腹が満たされていたのだ。 れいむ達はこの空き地に来るまでに数え切れない位の嫌な目にあった。 可愛い赤ちゃんが人間に潰されたり、お腹が空いたままゆっくりしてしまった赤ゆも沢山いたし、 まりさやれいむもイキナリ殴られた事もあった。暑い夏の炎天下でカラカラになって辛い思いも経験した。 (それが今はとてもゆっくりしている!最高の気分だよ!!) れいむはこの理想郷に辿り着けたことに感謝していた。怖い人間が周囲には居ないし食料も豊富にある。 厳しい冬も、ここならば楽勝に越せる事が出来ると考えていた。 日が落ちて闇が深まった深夜2時。 ダンボールで身を寄せて固まる家族は声を上げる。 『『 ざっ!?ざむいいいいいいいいいいいいいいいっ゛!!!?? 』』 身を寄せ合って得た体温が、冷たい風に急速に奪われていく。 成体ゆっくり2つに子ゆっくりが2つの家族に対して、そのダンボールハウスは狭すぎた。 家族の目の前には大きな玄関が口を開けていて、そこから容赦なく突風が吹きつけてくる。 構築した家の隙間から、ふよふよと漏れてくる風の吐息も、一層寒さを感じる材料となった。 『『 ざむいよおおおおっ゛!ゆっぐぢでぎないいいいいいいっ゛!? 』』 周囲にある他のゆっくり達の家は防寒対策は万全だ。 入り口は開閉式になっていて、隙間風が入ることはなく、雨対策のビニールシートも完備。 最初からこうだった訳では無い。誰もが少しずつ工夫をして、ゆっくり空間にかえていったのだ。 つまり、この凍えるれいむ家族は誰もが通るべき道を歩んでいる事になる。 そのまま家族は眠れない一夜を過ごした。 そして何時の間にか朝日は昇り、 もそもそとれいむ家族がダンボールハウスから這い出してきた。 「………ゆっくりいってくるよ。」 「………ゆっくりいってらっしゃい。」 目の下にクマをこしらえたまりさが狩りへと向かう。 れいむはまりさを送り出し、家の改修へと動き出した。 「ゆぴぴぴ……。」 「ゆぷぷぷ……。」 れいむが家に戻ると、子れいむが安らかに寝ていた。 死んでいる訳では無い。昨晩の寒気を親の体温で無事に乗り切り生き残った。 でも、寒さと暖かさを中途半端に交互に与えられた為、凍死もしないが睡眠も取れない生き地獄を味わった。 一睡も出来なかった子れいむ達は、暖かくなった日差しを受けて、今ようやくゆっくりと夢の世界へと旅立つ。 その様子を見ていたれいむは大きなアクビをした。 「れ、れいむもちょっとだけ。ちょっとだけおひるねするよっ!」 睡魔が襲ってきたれいむはもぞもぞと子供の側に座り込み、ボロボロのお布団を咥えてお腹に掛けた。 暖かいれいむママの体温を感じた子供は、幸せ一杯の感情を表した表情で眠っている。 日中に訪れたひと時の気温上昇の恩恵を受けて眠るれいむ親子。 そして、そのまま太陽が姿を消えかけた時刻になっても、れいむ達は起きなかった。 「どぼじでざむいままなのおおおおおおっ゛!?」 「ざむいいいいいいいいいいいいいいいっ゛!?」 『『 ゆっくじできないいいいいいいいっ゛!!!?? 』』 その日の夜にれいむとまりさ。そして、子れいむ達の叫びが暗闇に響く。 れいむ達は昨日と同じ寒さと苦しみを味わい、体をガタガタと震えさせる。 ダンボールハウスがその振動の余波を受け、元々開いた隙間が更に広がり風の通り道が順調に開通していく。 「れいぶはおびるになにをやっでだのおおおっ゛!?」 「まじざだっでがえりがおぞがっだでじょおおおおっ!?」 『『 けんかはゆっくちやめてねぇえええええええっ゛!? 』』 夜まで爆睡していたれいむは家の改装は実行できずに、欠陥住宅のまま夜を迎えてしまう。 昨日よりも激しい寒さがれいむ達を襲った。 「まじざがかりにっでるどぎに、れいぶはすーやすーやしでだんでじょっ゛!?ゆっぐりでぎないんだぜっ!!」 「ぎょうのごはんざんはなんでずぐながったのっ!?まじざもすーやすーやじでだんでじょおおおおおっ゛!!」 まりさが狩って来た獲物は、小さな団子状の塊しかなかった。 このまりさは狩りの達人(自称)で、いつもは頬一杯に詰め込んで来るのが存在意義だと偉そうに語っている。 と、言っても人里離れたこの空き地に来た時に始めて公言した内容だった。(つまり一昨日) 「ちちちちょうしがわるかっただけなんだぜっ゛!?」 焦りながら下手な弁解をするまりさ。 このまりさも、狩りを始めようと出かけたまでは良かったが、その後直ぐに暖かい日差しの恵みを受けて爆睡。 ゆっくり眼が覚めたら太陽が東の山に沈みかけていた。 仕方なく周囲に生えた美味しくない雑草を噛んで柔らかくして、転がるように帰路へとついたのだ。 『『 ざむいよおおおっ゛!?ゆっくりざぜでぇええええええっ!! 』』 「ゆゆっ!?おちびちゃんたちゆっくりしてねっ!ぺーろぺーろ!」 『『 あーーーーーっ!?きんきんにひえちゃううううううううううううっ゛!!!?? 』』 母れいむに舐められた所の水分が冷えて子れいむの体温を奪っていく。全くの逆効果。 子れいむ優先で掛けられた毛布もボロボロの穴だらけで、保温性が皆無の状態だった。 『『 ゆうううううううううううううううっ゛!? 』』 家族は声を揃えて寒さに耐える。 今日は大きな入り口からは風があまり入ってこないが、気温の冷え込みが昨日とは段違いだ。 れいむは対策をしなかった事を後悔していた。 ちなみに同じ空き地に住む他のゆっくり達は、防寒対策に枯葉や新聞紙を使ってぬくぬくのヘブン状態。 でも、昨日から煩いこの家族達に少々お怒り気味のご様子。ゆっくり空き地連合組合は、この家族を追い出すことも視野に入っていた。 「ゆううううっ゛!しょうがないからとっておきをだすんだぜっ!」 ガタガタと寒さで震えるまりさが黒い帽子から小さな棒を取り出した。 「これはまっちさんだよっ!つめたいゆきさんがふったらつかおうとしたけど、いまつかうことにするよっ!」 先端が赤いマッチを擦る。これは何処でも着火する事が出来るマッチだった。 ご都合主義だと言ってはいけない。 「ゆー。めらめらのあかいひはゆっくりできるよーー~♪」 「あたたかくてゆっくりできるね!まりさっ!!」 『『 ぽーかぽーか!しあわせーーーー~っ!! 』』 とりあえず、まりさはボロボロの毛布に火を付けた。 暖かい炎がまりさ達家族を照らし、幸せな温もりを与える。 「ゆゆ?なんだかあつくなってきたよ!」 まりさの体が熱くなってきた。『これもマッチさん効果なのか?』と、考えていたらしい。 現在、まりさの体は物理的に燃えていた。だから熱いのだ。マッチが原因なのは間違いないだろう。 「あづいよっ!まりさのおぼうしもえちゃうよっ!?」 「かべさんがもえちゃうよっ!?ゆっくりできないっ!」 『『 あんよさんがうごかないよおおおおおおおおっ゛!? 』 色んな場所に燃え盛る炎がメラメラと飛び火をしていく。 まりさの帽子が燃えてハウスの天井に火が移り、家族のゆっくりプレイスは本格的に火の海になっていった。 逃げだそうにも、体に敷いていたボロボロの毛布から真っ先に大切な足を焦がされてしまい、全く動く事が出来ない。 「ゆっくりきえてねっ!?」 れいむは息を懸命にまりさに吹きかけるが、帽子の火は消えなかった。 まりさに付いた火は次第にもの凄い火柱と化して、まりさの金髪も素敵な帽子も炎の中で溶けていく。 「あああああああああああああっ゛!?」 奇声をあげながら溶けながら燃えていくまりさ。 れいむの足元では子供達が同じ様に火達磨になって体を黒くさせていく。 「いやぁあああああっ゛!?ゆっぐりもえぢゃうのはいやああああああっ゛!!!?? 」 体が燃えていく感触に苦痛を訴えるれいむ。 既にリボンに引火しており、れいむもまりさに負けず劣らずの火柱を上げていた。 足は機能を果たさず、後頭部が焼け、口に入る酸素も熱気を帯びている。 息を吸う度に、中身が沸騰していく感覚。 「もっどゆっぐぢじだがっだあああああああああああっ゛!!! 」 家族のダンボールハウスは炎に包まれて燃え盛る。飛び火した他のゆっくりハウスも燃え出した。 一気に空き地は大火災の様を見せつけ、ゆっくり達が残らず焼き饅頭と化していく。 まりさ達家族は、この理想郷だと信じていた空き地で、丸焼きのゆっくり出来ないゆん生を終えた。 ……ウーッウーーーッ!カンカンカン!!ブシャアアアアアアアアアッ!!!(消火) 映像の上映会が終わった会議室内。 「どうですかっ!?この案は!」 「どうですかって。君ねぇ……。」 映像の内容を見た男達は、苦虫を噛み締めたような顔をして唸っている。 その中の初老の男性が社員に意見を述べた。 「ちょっとシツコイ感じがするねぇ。」 「そんな事もあろうかとB案をご用意しています!」 映像がスクリーンに再度写される。 真っ暗な室内。 ここはゆっくり達の巣の内部。 山に住むゆっくり家族が冬支度を終えて、出入り口を強固に封印して冷たい侵入者を遮る。 「ゆっくりしようね。」 「ゆっくりできるね。」 暗くて良く見えないが、家族が固まって暖を取りながらぬくぬくと過ごしているらしい。 「ゆ?なんだかくさいよ?」 「だれかおもらししたの?」 足元に居る小さな子供達は首を振る。 「ゆー?くさくてゆっくりできないよ。」 眼を凝らすが暗い室内は全く見えない。 暗さに慣れても光が届かない穴の中では一寸先も見通せない状態だ。下手に動くと誰かを潰してしまうだろう。 「らいたーさんをつかうよっ!」 親はライターを手探りで掴み、カチカチとスイッチを押し始めた。 森のぱちゅりーから貰った至高の一品。暗い室内を明るく照らす魔法の道具らしい。 「ゆっくりついたよ!」 "ボッ!"と小さな火が灯り、室内が明るくなった。 一瞬、最愛のツガイの姿を確認した後、 "ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!" 突然の大爆発が家族を襲った。 巣の内部から寒い外に飛び出したゆっくりは、黒煙を口から吐きながら硬い地面へと落下。 飛び出さなかったツガイ達は巣の中で真っ黒焦げになり、爆発の衝撃で崩れた壁に埋もれていた。 万全の冬篭りの体勢だった一家が、あっという間に転落の道を辿る。 『全部ぱちゅりーが悪い。』そう思いながら変わり果てた巣を見ていたゆっくりが呟く。 「もっぢょ……ゆっぎゅり………じだが。ゆげぇ。」 ……ウーッウーーーッ!カンカンカン!!ブシャアアアアアアアアアッ!!!(鎮火) 映像が消えて会議室に重い沈黙が満ちる。 「どうですか?あっさりとした中に潜む、ぱちゅりーの陰謀の匂い!」 「………どう言う事なの?」 額に手を当てて唸る男達。 (何なのだ?この流れは?) 頭を抱えながら数人の男が同じ事を思う。 かなりのシンクロ率だ。それだけの異常事態が目の前で起こっている。 「更にもう一つあります!これで止めといきます!」 「いい!?もう解った!」 「VTRスタートォッ!」 「君は人の話を聞いてないね?」 止めの映像がプロジェクターで写しだされた。 枯れ草のベットでまりさとありすが横になっている。 ふかふかのありす自慢のベット。ご近所に住むれいむ達が羨む位の仕上がりだ。 「ねぇ?まりさ。」 「なんだい?ありす。」 ありすはしなを作りながら、何かをねだる様にまりさの体に擦り寄っていく。 「あのどんぐりさんがほしいな?」 「ゆっ。そんなのおやすいごようだぜ。」 倉庫の奥にある綺麗などんぐりを要求するありす。 あれがあれば、今より素敵なコーディネイトをする事が出来る。 「まりさー。ありすおなかへったわ?」 「ゆふふ。いっぱいたべるがいいぜっ!」 枕元に置かれた赤い果物を、惜しげもなく丸ごとありすに与えたまりさ。 一口齧ったありすは、口一杯に広がる甘酸っぱい味を噛み締めて、溢れた果汁と果実を喉の奥へと通す。 美味しい食べ物が体に最高のゆっくりを伝えて来てるのが解る。 「ゆっくりできたわ。まりさ。」 「それはよかったんだぜ。」 "シャクッ!!"と、まりさも赤い果実を齧る。 ありすの食い残しなどではない。枕元に詰まれた沢山の果物から新しい物を取り出したのだ。 食べ残しを齧るなど、まりさのプライドが許さない。 「やくそくのあれはとってきてくれた?」 「もちろんだぜ。」 黒帽子の中から取り出したのは大きな蜂の巣。 山のゆっくり達にとって、ハチミツは最高のご馳走だ。 「ありがとう。ま・り・さ。」 「らくしょうなみっしょんだったぜ。」 ありすのキスの嵐を受けながらニヒルに顔を作るまりさ。だが、眼はデレデレになるのが隠せない。 それを確認しながら魅力一杯に体を摺り寄せるありす。甘い空気が室内に立ち巡る。 まりさは狩りの達人だった。 誇張ではなく本当に玄人の域に達している。 倉庫には美味しい草が積まれている。苦い草などひとつも無い。 別積みされた隣の山には、狩りをするのが難しいとされる果物が保管されていた。 取った虫などは狩りの途中で全てを食べ切り、その得た力で大きい獲物を獲得するのが、まりさの狩りのスタイル。 高い所や遠くの場所にある幻の食べ物を簡単に調達してくるまりさは、群れにいる誰もが憧れの存在だった。 このありすも、まりさの愛人に関する群れの一体。 まりさは正妻は持たず、群れの美ゆっくりを独占状態にしていた。 でも、誰も文句は言えない。 生まれた赤ちゃんを全部まりさは引取り、自分の巣で不自由なく過ごさせていた。 その貫禄ぶりに太刀打ちは出来ず、恨めしそうな眼で見る他のゆっくり達。 その羨望と嫉妬の視線がまりさは心地よかった。 「ねぇ?ありすにあきちゃったの?」 「………。」 貰ったハチミツを突付きながら呟くありす。 以前なら、この後激しい愛を自分に与えてくれていたのにと、疑問を持ち始めていた。 遠くでありすが生んだ子供が眠っている。ありすは自分に若さが足りなくなってきたのかと思い始めたようだ。 「まりさのすきにしてもいいからね?」 「………。」 まりさは黙ったまま煙草(シケモク)に火を付けて吸い始めた。 煙草先端の光が増して、白い煙がまりさの体へと吸い込まれていく。 ありすは知っていた。最近まりさは美れいむにアプローチしている事を。 でも、ありすはその事を口にしない。まりさは皆の物だと思っていたから。 目元に涙をためるありす。 そんな切ない感情を胸に宿したありすの目の前に、乾燥してカラカラになったドライフルーツが置かれた。 驚きに顔を上げるありす。そこには笑顔のまりさが。 「もっていくがいいのぜ?」 「まりさっ……!」 これはまりさ特製のドライフルーツ。 狩りの名人まりさが、群れに革命を起した奇跡の食べ物。 これが開発された事により、冬篭りの食料保管事情が大きく進展した。 そして、まりさがこれを差し出す時は愛のサインとなる。 今から激しくするから後で栄養を取るがいい。的な。 「まりさあああああああああっ!」 「ありすうううううううううっ!」 干草のベットの上で愛が育まれる。 「まりさああああっ!ありすあつくてとけちゃうううううっ!?」 「まだまだこんなもんじゃないんだぜっ!」 嫌な音が巣の全体に響き渡る。 遠くで寝る赤ちゃん達は起きる様子は無い。慣れているのだ。 「まりさあああっ!あつすぎよおおっ!?はげしすぎるわあああっ!」 「ゆゆゆっ!あつい!あついんだぜっ!?まりさもあつくなってきたよっ!」 体に宿る熱い思い。 それを愛するありすにまりさの全てをぶつける神聖な儀式。 そして、立ち上る火柱。 (………ひばしら?) まりさ達は赤い炎がベットから立ち上っているのを認識した。自分達の体を熱く焦がしている。 『『ゆあああああああああああっ゛!?』』 まりさとありすは地面を転がり、体に引火した炎を消す事に成功した。 しかし、その時舞い上がった燃えた干草が、倉庫に積まれていた干草へと燃え移る。 「あああああっ!?ゆっくりきえてねっ!!」 体当たりをして燃え移った炎を消そうとしたまりさ。 そのまりさの行動は身を結ばず、自体を悪化の方向へと誘う。散らばった干草が燃え広がり巣の中は炎で満たされていく。 まりさは再度体に引火した炎を消す為、床を転がりながら出口へと向かう。 「あっ。あじずのあがぢゃんがああああああああっ゛!?」 ありすの前に炎の壁が立ちはだかる。奥からは泣き叫ぶ赤ちゃん達の声がしてきた。 今すぐにでも飛び込みたいが、ジリジリと体を焦がす感覚が足を前に突き出すのを拒否していた。 ありすは、ただただ泣き喚くだけだ。 「ありす!おちびちゃんはあきらめるんだぜっ!?」 「どがいはなあがぢゃああああああああああああああああんっ!!!?? 」 まりさに引きずられるように巣の外へと出て行くありす。 苦しみと絶望で泣き叫ぶ赤ちゃん達の声は、ありすの耳に何時までも残った。 燃え盛るまりさのゆっくりプレイス。 洞穴を利用した物だったので、木の根に住む他ゆっくり程の被害は出ないだろう。 火か落ち着けばまた住めるはずだ。 原因は煙草の火がベットに燃え移った事による出火。 あっという間に燃え広がり、まりさの財産とありす達の赤ちゃんを炭に代えた。 「ゆー。しょうがないね!ゆっくりあきらめるよっ!きょうはありすのおうちにとめてねっ!?」 まりさは何でも無いかのように気持ちを切り替えている。 それを見ていたありすは怒り心頭だ。 騒ぎを受けて飛び出してきた他ゆっくり達の中にも、焼け殺された赤ゆの母が居た。 ありすと同様に憎しみの視線をまりさへと送る。 「ゆん?どうしたんだぜっ?おめめさんがこわいよっ!」 まりさを囲む愛人達。 「ゆゆゆっ!?やべでねっ!まじざのすてきなあんよさんをかじらないでねっ!? ぶちぶちとちぎれちゃうよっ!やべでねっ!やめるんだぜえええええええええええっ゛!?」 まりさの足を集中的に攻撃する愛人達。 「どぼじでごんなごどずるのおおおおおおおおおおっ゛!!!?? 」 それぞれが制裁を終え、死んでいった赤ゆ達を嘆きながら巣へと戻っていく。 まりさはそのまま冷たい地面へと置き去りにされた。 「まっでねっ!?まじざもぽかぽかのおうちにつれていってねっ!?」 地面を鈍足で移動していくまりさ。 痛々しく傷ついた足は、以前の軽やかな機能を奪い取り、あの狩り名人まりさの面影は無くなっていた。 「ゆゆゆっ!?ゆきさんがふってきたよっ!」 空から舞い落ちる氷の粒。 それらがまりさの頬に当たり、今は体温で儚く溶けていく。 そう。今だけだ。 このまま雪が降り続ければ、体温が低下した体へと積もっていくだろう。 完全に凍死を辿る未来しか無い。まりさは寒さと恐怖に震える。 泣き叫ぶまりさ。 頬を伝う涙が更に体温を奪い、体が白く化粧されたように彩られてく。 体の機能が停止して動かなくなったまりさは、視界が白で覆われていく世界を見ながらこう呟いた。 「もっど……、ゆっぐぢしだがっだよ………。」 ……洞穴の炎は何時の間にか消えていた。 「どうですか?あふれるエロスとサスペンス!ありすったら残酷ね!!」 「……サスペンス?」 ちょっとネジが飛んだ社員を見ながら、何処からか溜息が漏れる。 「どうでしょう?これらを我が社のPR企画に提案したいと思います!」 眼を輝かせながら熱弁した社員。 それに下された判決は? 「えーと。人間を使って再構築をお願いします。じゃないとクビ。」 「どぼじでごんなごどに……。」 バッサリと切り捨て御免。社員は膝を地面について絶望を表した。 「ん?あーキミキミ。この案はとってもゆっくり出来るね。これは許可しよう。」 ゆっくりが発言するような絶望のテンプレを吐き出した社員に、判決を下した男ではない別の重役が声を掛ける。 今まで手元の資料に目を通していたようで、その中の一案にいたく興味を惹かれたようだ。 「はい!ありがとうございます!直ぐに手配いたします!」 鳴いたカラスがもう笑い、嬉しそうに会議室を飛び出していく社員。 残された者達は生暖かい視線で溜息を深く吐き出しながら、部屋を去る社員を見つめていた。 控え室の扉を勢い良く開き、社員が中へと飛び込んできた。 「仕事だっ!」 「ゆ?」 「ゆゆ?」 『『 ゆっくりしていってね!? 』』 そこには大小様々なゆっくり達が、テーブルの上でお菓子を貪り食っていた。 ゆっくり達の周囲は汚く散らかっている。 「今から早急に現場へと向かう!」 「ゆっ!れいうたちのでばんがきたんだね!」 「まりさがびしっとしたえんぎをみせてやるんだぜっ!」 「ありすのすてきなしょーがはじわるわーっ!」 先程のプレ映像の中で焼け死んだれいむ達が声を上げて意欲を見せる。 焼け焦げたシーンは全てCG加工されていたので、誰もずっとゆっくりはしていない。 元気にあまあまを食らう雇われのタレントゆっくり達。 「れいむのあかちゃんかわいいでしょ!?でも、かわいそうだけどしんでもらうよっ!」 「ありすのとかいはじゃないあかちゃんもずっとゆっくりしてね! えいこうのみちをあるくためには、これはしかたのないぎせいなのよっ!」 本映像はリアルを追求する為、前回CGで代用した赤ゆ達を本番では本物の赤ゆを焼く事を伝えてある。 その赤ゆ達の生産をこのタレントゆっくり達にお願いしていた。 「ュュュュュュゥ゛ゥゲェ゛……。」 親に酷い言葉を浴びせられた実ゆ以上、赤ゆ未満の固体達が震えながら涙目になり、 強烈なストレスを受けて口から餡子を吐き出した。 「ゆゆゆ!?このままじゃれいむのしゅっせどうぐがゆっくりしちゃうよ! こうきゅうなあまあまたくさんもってきてね!!」 慌て出す親れいむ。他の親達も似たりよったりの状況だ。 半分の赤ゆは親のせいでずっとゆっくりしてしまった。でも、その方が幸せなのかもしれない。 「はいはーい。これから移動しまーす。」 社員はスタッフに合図して、れいむ達をケースの中へと乱雑に詰めていく。 鮨詰めの隙間の無い状態のゆっくり達は苦しみを露にする。 「ゆゆゆぎゅっ!?せまくでゆっぐぢでぎないっ!ゆああっ!れいぶのしゅっせどうぐがぁああっ゛!!!?? 」 「ゆああああっ゛!?あじずのえいこうのみちがあああああああっ゛!?」 ゆっくり達の体がぶつかり合い、頭に生やした赤ゆが実った茎を互いにへし折っていく。 折れた茎を踏んだり、口に入ってきてそのまま食べたりの小規模な地獄が展開される。 雪が降る寒空の下、ケースに入ったれいむ達をトラックの荷台に乗せて、現場へと移送した。 現場に着いてケースから開放された一部のゆっくり達。 「れいむたちをらんざつにつかうと、しゃちょうさんがおこるよっ!?くびになってもいいのっ!!」 「ありすのとかいはなびはだがきずついてしまったわ!いしゃりょうをせいきゅうします!」 騒ぎ立てるれいむ達を動く床の上へと乗せる。 「ゆゆ?ゆっくりすすむよっ!」 「これはとかいはなのりものねっ?ありすにはわかるわっ!」 ウキウキとおもちゃを与えられた様に喜ぶれいむ達。 暫く進むと、赤く輝いた部屋に辿り付いた。 『『ええええええええええええええええええええええっ!!!?? 』』 火のカーテンがれいむ達の目の前にある。 視認したと同時に足元が高速で進み出し、体がバーナーへと一直線に向かっていく。 「いやあああああああっ!?ゆごええええええええええええっ!!」 「どばいはじゃないわあああああああああっ!?げぼおおおっ!!」 サッと焼かれたれいむ達の体は抵抗を行えない位の重傷をうけた。 足を動かして逃げる事も出来ず、れいむ達はそのまま奥へと流れていく。 れいむ達は自ら流した涙が焼けた肌に染みて、更に涙が溢れ出してきた。 『『あやばるがら………、あやばるがらだずげでよおおおおっ!?』』 そのれいむ達の様子を見ながら社員と映像に収めるカメラマン。 れいむがバーナーで炙られた一瞬の時間、その時垣間見せた絶望の表情が旨く撮れたと喜んでいた。 「中々いいんじゃないか?流石、ゆっくりタレント」 「まだまだお楽しみはこれからですよ。」 この社員が最初に企画を纏めたのは、ゆっくり達を使った火の用心を促すPR映像を作るという案を提出した。 しかし、結局プレ映像は採用されずに人間のタレントを起用する事に纏まったのだ。 そして、用済みになった大勢のゆっくりタレント達に、会社から正式に処分勧告が出た。 そのまま捨てるのも勿体無いので、最後の一花咲かせてやろうとこの企画を承認されたんだと思う。 題して、『 処分されていく悲劇のゆっくり達。 』 ドキュメンタリー的な話の一角にこの映像は使用される事になる。 「あああああああっ!?だめええええええええええっ゛!」 れいむの目の前に地獄の大窯が迫る。 ここが最終地点にして自分のゆん生の終着駅。 足は意に反して流れるように絶望へと向かっていく。 微妙に下を向いたれいむの額に炭になった何かが垂れ下がってきた。 それはれいむの出世道具だったなれの果て。 もう赤ゆが成っていたのも解らない位に炭になっていた。そして自分も今からこうなるとれいむは悟ったようだ。 「ごべんだざいっ!?あがぢゃんごべんだざいっ!みんだみんだごべんだざいいいいいいっ゛!!」 れいむは全力で謝った。貶した赤ちゃんと人間さんに向かって。 れいむの隣で流れていくありすも同じ事を叫んでいる。ありすの頭にはれいむと同じ様な一本の炭が垂れ下がっていた。 「ごべんだざいごべんだざいごべぇええええええあああああああああああああっ゛!!!?? 」 謝りながられいむ達は火が燃え盛る処分場へと落ちて行く。 焼け焦げていたれいむの体は一層黒さを増しながら、底に沈む炭になった同士と同化した。 「おーい。そこは、『もっとゆっくりしたかったよ。』だろ?聞いてるかーいれいむー?」 社員はセリフの要求を炭と化したれいむへと告げる。 当然、反応が返ってくるはずも無く、 「れいむは使えないなあ。よし、宜しくな!まりさ!!」 「ゆゆゆゆぜえぜぜぜっぜえぜぜっ゛!?」 社員達が撮影している場所は処理場の全貌が見える所だった。 処分されるゆっくり達が訪れるはまず無い。 先程焼かれたれいむの様に、幸せ一杯で移動する床からのスタートが普通だ。 「やじゃっ!!やじゃやじゃやじゃあああああああああっ゛!?」 ケースに入ったまりさ組は暴れ出す。 もう自分達がどんな目に合うのかを記憶に焼き付けたのだから。 まりさは幼児退行をおこして赤ちゃん言葉を放ちながら、動くレーンに乗るまいと入れられたケースの隅に齧りついている。 しかし、抵抗空しくまりさの体はレーンへと落ちた。 既に足場のスピードは速めに移動していくゾーンからのスタートだ。 先行していったまりさ組の仲間が、燃え盛るバーナーの餌食となっている。 まりさもゆっくりなど微塵も感じさせない堂々たる速度で、勇敢にバーナーへと体を進めていく。 「やめちぇええええええっ゛!?まりしゃはわるいきょとにゃんてちてにゃいのにいいいいいいっ゛!!」 目を瞑りながら首を振り、一杯漏らしながら直火の洗礼を体に浴びたまりさ。 そしてその後、 「ゆっきゅりちゃちえてえええええええええええええええっ゛!?」 そう叫びながられいむの待つ大窯へとまりさは姿を消した。 もちろんNG。テイク3だ。 『ゆんやぁああああああああああああああっ゛!?』 「今のが最後?」 「その様ですね。」 結局テイク8まで撮ったが、理想であった『ゆっくりしたかったよ。』と言う固体は居なかったらしい。 社員は溜息混じりに撤収を現場に伝えた。 「まあ、良い絵がとれたから何とかなるだろ。」 あまりこれに時間は掛けていられない。 今からゆっくり達で作るはずだった企画を、人間が演じれるように再構成しなければなら無い。 「後はよろしく。ご苦労様。」 「お疲れ様でーす。」 スタッフ達の挨拶を背に受け社員は処理場を後にする。 「ゆっくりで作れる物をまた考えるか。」 そうボッソリと呟きながら。 この社員は全然懲りてない様だった。 後日発売された、れいむ達が興じる迫真の演技が満載に収録されたDVD。 『 処分されていく悲劇のゆっくり達。 』は、そこそこの売上げだったと社員は報告をうけた。 ※ ・火でゆっくり達を燃やすお話 ・本当は最初のシーンでお話を膨らませる予定がどんどん右斜め下へと失速していった ・会議でこんなハイテンションな社員は流石にいないと思う 過去作 ふたば系ゆっくりいじめ 500 駄目だよ? ふたば系ゆっくりいじめ 458 ドゲスー ふたば系ゆっくりいじめ 449 希少種の価値 2 ふたば系ゆっくりいじめ 448 希少種の価値 1,5 ふたば系ゆっくりいじめ 443 希少種の価値 ふたば系ゆっくりいじめ 398 ゆっくり達を必殺技で葬る物語 ふたば系ゆっくりいじめ 382 穴だらけの計画とその代償・他、4点(収録済み放置) トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る そんなことよりおっぱいもみたい -- 2017-05-27 21 46 06 火を扱えるとなると本格的に滅ぼさなきゃ人間に被害がおよぶのでだめです -- 2014-04-26 23 50 20 ↑注意書き読めますか ? ゆっくりが燃えながら発狂する様は想像すると笑える -- 2010-08-02 08 54 27 つまらん -- 2010-07-26 14 47 31
https://w.atwiki.jp/papavip/pages/181.html
本当にあったら怖い話 「いじめられっこ」 ※丫戊个堂主催の「本当にあったら怖い話凸」企画に参加したときのプロットです。 僕の中学の同級生の話です。 僕の中学の同級生に、 みんなから「ブス」とか「汚い」とか、嫌われていじめられてた女の子がいました。 その子の名前を仮に「サタさん」とします。 もう1人同級生で、すごく正義感の強い女の子がいました。 その子の名前を仮に「コクボさん」とします。 サタさんは学校内で無視される系のいじめを受けていました。 同じクラスだけじゃなく同学年全体で誰もサタさんには話しかけないし、 給食とかも1人で食べてるし、サタさんが触った物とかも汚物扱いでした。 ある時の学級会でコクボさんがサタさんに対してのイジメをぶちまけました。 サタさんへのいじめは殴ったり、物を盗ったりみたいなことを伴わなかったので 教師もいじめはないものとして放置していたんですが、 その学級会で「サタさんはみんなに無視されていじめられてます」 ってコクボさんが議題にしました。 それによって、そのことが白日の下に晒されたわけです。 それでそのときの学級会では 誰それがサタさんについて悪口を言ったとか、 誰それがサタさんの持ち物を汚い物として扱ったとか、 何人かがやり玉に挙げられましたが、実際はほぼ全員がサタさんへのイジメに荷担してたんです。 それまで、ほとんどの人は直接的にサタさんをいじめてなくても、 サタさんには誰も話しかけないし、サタさんが触った物に自分から触る人はいなかったんです。 そういう言わば全員が共犯な状態だったんで 学級会で何人かがサタさんいじめの首謀者としてやり玉にあがったんですが 結果的には、その人達が直接的にいじめなくなっただけで その後、みんながサタさんに積極的に話しかけるようになったわけでもなく、 その学級会はそういうことがあることを晒しただけになってしまったんです。 イジメっていうより、サタさんは汚物として扱うみたいな暗黙のルールの1つになってたんですね。 コクボさんもサタさんに話しかけたり、サタさんの触った物に触ったりしなかったんですよ。 その学級会までは。 その学級会でコクボさんは「私はサタさんと友達なのにひどいことをした」って泣いちゃったんです。 それからはコクボさんはサタさんのことを卒業まで面倒見てあげてたというか、 ただ1人の友達として過ごしていました。 そのことによってコクボさんがみんなからいじめられるようなことはなかったんですが サタさんへの暗黙のルールの内、特別な機会以外は話しかけないというルールはそれ以降も続いてたので、 結局コクボさんと遊ぶ人も自然と少なくなっていきました。 みんなからは「コクボさんとサタさんはセット」みたいな感じで、ふたりぼっちとして扱われてました。 卒業までずっとそんな感じでした。 そして僕らは中学を卒業し高校生になりました。 僕は2人の進路は知らなかったんだけど、後で聞いたところによると コクボさんはちょっと家から遠いところにある地方の私立高校に進学したそうです。 サタさんは高校へは進学しなかったそうです。 そして高校2年の夏休みのことです。 朝起きてリビングに行ったところ、 おふくろが 「お前知ってる?コクボさん死んだよ」 「新聞にも載ってるよ」 って言ってきました。 僕は驚いて、新聞を見たんですが確かにコクボさんが載ってました。 新聞によるとコクボさんは40代の妻子ある男性と不倫して、 その不倫の末に自動車の中に排気ガスを入れて心中したそうです。 2人がつきあっていたことは周囲の誰も知りませんでした。 コクボさんはちょっと遠い学校に通っていたんですが、 群馬だとそういう遠い学校に通うのはだいたい自転車+電車通学です。 コクボさんも自転車で駅まで行って、そこから電車で学校の最寄り駅まで行くパターンでした。 コクボさんが朝、自転車で駅に向かっていたら、 道を聞いてきたおじさんがいて そのおじさんの相手をしてたらコクボさんは電車に乗り遅れちゃって コクボさんはマジメだから駅で途方にくれてたらしいです。 そしたら、そのおじさんがコクボさんを車で学校まで送ってくれたそうです。 それが、その40代の妻子ある男性と知り合った切っ掛けらしいです。 そのおじさんがコクボさんと心中した相手です。 コクボさんとは中学の同級生で近所だし、葬式に行きました。 葬式に行ったら当時のクラスメイトがいっぱい来ていて そのおじさんと知り合った切っ掛けの話を聞いたりとか 「コクボさんみたいなまっすぐな人が不倫なんて考えられないよね」 みたいなこと言ってる子とか 「すごいマジメな子だから、適当にできなくて心中までいっちゃったんだね」 みたいに言ってる子もいました。 その葬式にはサタさんも来てたんですが サタさんには中学の時、コクボさんしか友達いませんし 「サタさんも唯一の友達だったコクボさんがこんな死に方しちゃってショックだろうね」 みたいな話はみんなしてたんですが サタさんは高校にも進学してないから高校からの知り合いも誰もいなくて やっぱり誰もサタさんには話しかけませんでした。 サタさんも1人で葬式に来て、1人でお焼香して、そのまま1人でしょんぼり帰って行きました。 ここでまた話は飛びます。 その後、僕は地元の大学に進学しまして その頃のアルバイト先の先輩に 「かわいい子がいる」 って言われて飲み屋につれてってもらいました。 その先輩の言う「かわいい子」は僕の中学の同級生でした。 その子のことは仮に「ナカムラさん」とします。 ナカムラさんは中学の時、不良グループに属していました。 不良グループのリーダーとつきあってたんです。 僕とは全くコミュニティが違うから、ナカムラさんとは中学から一切話したことはありませんでした。 ナカムラさんはかわいいんですが、ちょっかいだして不良に絡まれるのはイヤでした。 でもその時は、もうその不良とは別れていて かわいいですし、飲み屋の女の子だから一生懸命口説きましてデートの約束とりつけて、デートに行ったんです。 そのデートのときに聞いた話なんですけど。 サタさんは中学を卒業した後、すぐに歳をごまかして夜の街で働いてたらしいんです。 中学ではブスとか汚いとかいじめられていましたが 若い女の子が夜の街に出ればそれなりにモテるじゃないですか。 サタさんは人生で初めてちやほやされて、認められて嬉しかったんだと思います。 お店に来てた人でタチの悪いヤクザとつきあいはじめたそうです。 ナカムラさんには中学の頃の不良の彼氏がいて、その人も中学してすぐにヤクザになったんです。 サタさんがつきあってたヤクザとナカムラさんの彼氏は同じ事務所で知り合いだったんです。 だからナカムラさんもそのあたりの事情に大分詳しくて、サタさんとコクボさんについて僕が知らないことをいろいろと知っていました。 ナカムラさんからはそのとき 「誰にも言わない、詮索しない、と約束して」 と念を押され、2つの秘密の話を聞きました。 1つはサタさんの気持ちです。 サタさんは、コクボさんのことを友達だと思ってたどころか、ずっと恨んでたそうです。 「あいつのせいで私は恥をかかされて人生がめちゃくちゃになった」 「マジメぶって余計なことをしやがって」 「いつか身の程を思い知らせてやる」 って言っていたと聞きました。 もう1つはコクボさんが心中した相手のことです。 コクボさんが心中した相手のおじさんとサタさんは知り合いでした。 おじさんはサタさんの彼氏のヤクザから多額のお金を借りていて その金額はおじさんが内臓を売ったり、 自殺して保険を使っても払いきれるかどうかみたいな金額だったそうです。 サタさんの彼氏は、おじさんの家庭に対し追い込みをかけると脅迫をしていて 奥さんや子供に迷惑をかけたくないおじさんは、ヤクザの言いなりで何でもする状態だったそうです。 ナカムラさんからは、その2つの秘密の話がどういう意味か、 それによってどういうことがあったのかは教えてもらえませんでした。 これで僕の話は終わりです。次に話をしてくれるのは誰だ。
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1244.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 589 喋るな/コメントログ」 薄い。 -- 2010-06-09 01 05 13 うーん -- 2010-06-20 00 24 58 微妙ぉー -- 2010-06-30 21 35 03 わかるよー。 3日間、不眠で仕事➝やっと帰宅できた➝風呂➝布団へGO➝近所のガキがうるさくて眠れない。 うん。殺したくなるよ。安眠妨害は生存権の侵害だよ。 -- 2010-07-15 17 48 48 眠ってるとこ起こされたにしてはやさしいね。 -- 2010-08-12 07 02 08 ふむ…親まりさかしこいじゃないかw そこかしこさが何処まで持つか楽しみだな。 -- 2010-10-17 21 58 45 とてもゆっくりできました!大変面白かったです! いろいろ凝った設定や独創性溢れるSSも面白いですが 私はいわゆるテンプレ展開のSSが一番好きです テンプレとは優れているからこそ残っている先人の英知の結晶ですから また同じテンプレ展開であっても 作者様のクセ、表現、嗜好が違えば全く別作品として楽しむ事が出来ます -- 2011-03-01 12 14 09 もっとヒャッハーしようぜ -- 2011-03-24 03 35 13 後片付けが大変そうです -- 2011-05-10 02 14 52 これはwww 床が大変そう…www -- 2011-06-04 06 13 04 これは仕方ない当然 いい作品グット!! -- 2012-07-22 16 08 36 あっさり系か -- 2014-07-21 16 32 29 まりさこれは仕方がない -- 2016-01-07 22 53 44 根拠はなくても、まあ大体れいむが悪いよね -- 2016-02-29 01 12 54
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2492.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 1192 まりさとおちびちゃん/コメントログ」
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2294.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 1097 ゆ虐ツアー/コメントログ」 微妙 -- 2010-08-02 22 01 36 このツアーに行きてぇぇぇ!! -- 2010-10-24 16 34 37 うーん、ちゃんと憎まれ口を叩かせてやることも出来ないそーろーお兄さんだと思ったら、 ゆ虐童貞さんたちなのね。 -- 2011-07-13 23 33 52 × とゆう ○ と言う SS書くのはいいけど、最低限の日本語は使えるようになろうや -- 2012-09-01 01 19 24 3DSで見とるけど『ゆ』と変換すると ゆっくりになるw -- 2013-05-07 02 20 12 ↓わかるよ~ -- 2014-03-22 22 59 39 わかるよー! -- 2015-10-11 21 23 41 本当に無駄ダナ -- 2021-03-03 20 33 32
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2256.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 1080 違うありす/コメントログ」 いい話でもあり面白い話でした ありすが幸せになって良かった -- 2010-08-13 18 09 19 糞まりさと糞でいぶに糞赤ゆはもっと苦しんで死んで欲しかった… -- 2010-12-06 00 30 51 おじさん二人も良い事するじゃないか… イイハナシダナー;; 糞饅頭ざまぁww -- 2010-12-15 15 28 25 これメガテンのアリスネタだろwww -- 2011-05-08 05 55 44 面白かった。 -- 2011-07-13 13 43 06 いい…話だな…(現状涙目) -- 2015-02-21 23 52 15 「ありす」でも助けるのか。 って言うか、胴付きでも顔は完全にゆっくり饅頭なんだから気付くやろ! -- 2018-03-26 23 03 18
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2561.html
外の世界でデビュー 18KB 現代 独自設定 東方キャラ出演 虐待描写自体は薄め 「ゆっくりしていってね!」 突如現れた巨大なゆっくりれいむとゆっくりまりさ。 大きさは、ドスまりさよりも遙かに大きく、底部から頭頂までが10メートルには達し ている。 それでも、人間たちは最初、ドス種の突然変異か何かであろうと考えた。要するに馬鹿 でかい饅頭であろう、と。 この二個の巨大饅頭が出現したのは、とある郊外の街。 物珍しさに、人々が集まってきた。 それだけ巨大なので、危険性を考える者もいなかったわけではないのだが、どんなにで かいといってもそれはどう見ても「ゆっくり」であった。 大半の人間は、ゆっくりを恐れない。 通常の種は当然として、ドスまりさすらそうである。 巨体とドススパークという武器を持つドスまりさをリーダーにして、ゆっくりたちが人 間に反抗したり或いは協定を結ぼうとしたりしたのは今は昔であった。 既に、ゆっくりたちは人間に徹底的に叩かれ、管理下に置かれ、完全な上下関係を構築 したのちに「共存」関係となっていた。 各地には、ドスまりさを長とした「群れ」があり、それらがゆっくりは人間に逆らって はいけないことなどを子供に教育している。無論、強制されたもので、その教育カリキュ ラムには人間の手が入っていた。 不満はあったが、仕方ないことと諦めていた。諦めずに、少しでも反抗的な態度をとっ たものはそれこそゴミのように殺された、殺されたというより、処理された、と言った方 が正確だ、というぐらいにあっさりとやられた。 言うことを聞いていれば居住していい場所を与えられて、ある程度の自治を許されるの だから御の字だと、ドスたちは思っていた。もちろん、ドスたちがそういう考えになるま でに凄まじい数のドスが永遠にゆっくりさせられていた。 人間に明らかに害になると見なされたドスとゆっくりの掃滅が済んだあと、人間たちの 中でも生き残ったゆっくりへの扱いについては色々な意見があった。 ゆっくりは全て殺せ、絶滅させろ! と叫ぶ者たち。 これは、人間が本腰を入れていない頃に、ドスまりさのドススパーク等に脅かされた人 間たちが多かった。この際、全てやってしまえというわけだ。 ゆっくりを保護すべきだ。もう殺してはいけない! と叫ぶ者たち。 これは、いわゆる愛護派である。彼らは、敵対する姿勢を見せるドスとゆっくりを殺す ことにすら難色を示したような人間なので、皆殺しなど到底承服できなかった。 この両者の議論は熱を帯びて注目を浴びたが、声がでかいから目立っていただけであり、 決して多数派ではなかった。 そして、結局落ち着いたのは、敵対するゆっくりは殺して、従順なゆっくりはある程度 保護する。というところであった。その保護の中に、敵対の芽を摘む教育を含むのは既述 の通りである。 そんなわけで、人々はここ最近、人間に従順なゆっくりばかりを見てきていたために、 その辺の感覚が麻痺していたのかもしれない。 「ゆっくりとぶよ!」 「ゆっくりとぼうね!」 だから、巨大れいむとまりさが、そう言うが早いか飛び上がり、自分たちの上に落下し てきた時には呆然としていた。 「ゆっ! ゆっくりとまるよ!」 「ゆっくりとまったね!」 れいむとまりさは、人間たちの頭上、つまり空中で停止した。 人々はほっと胸を撫で下ろす。そして、あのままあいつらが落ちてきたら、自分たちは タダでは済まなかっただろう、と思うと恐慌をきたして逃げ惑った。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってもいいのよ!」 そんな人間たちを尻目に、巨大ゆっくりたちは、ゆっくり特有のにへらっとした笑みを こぼした。 それは、人間の管理統制下に置かれて制限されたゆっくりに甘んじているゆっくりたち が久しく見せたことのない、とてもゆっくりした笑顔であった。 巨大ゆっくり二個出現の報はすぐさま広まり、人間はとりあえずとっ捕まえて調べよう という結論に達した。 だが、大きな網を被せたところ、逃げられた。 網の目はそこそこ細かく、とても巨大ゆっくりが抜けられるものではない。それにも関 わらず、逃げられた。 まずまりさの方に網を被せた。 「ゆっ、ゆっくりとらわれたよ」 「ゆっ、とらわれまりさはゆっくりできないね」 さて、次はれいむに、と捕獲チームが取り掛かろうとしたところ、まりさが網から抜け た。 遠くから見ている者には、本当にするりと抜けたようにしか見えなかった。その者たち は一様に信じられないという顔をしたが、間近で見ていた者たちはさらにそんな顔であっ た。 「ゆっくりところてん」 まりさがそう言いながら、まさにところてんのように体を寸断されつつ網を抜けたのだ。 抜けたそばから、断たれた箇所はくっついて、遠目にはまったく網がないかのようにす り抜けたようにしか見えなかった。 「おお、ところてんところてん」 「なつばはやっぱりところてん」 呆然としつつも、人間たちは、とにかく予定されていた行動を咄嗟に再開し、今度はれ いむに網を被せた。 「ゆっくりうにょーんってするよ」 だがれいむは、穴の一つをすり抜けた。 小さな穴に、れいむの体が縮こまって入っていき、あっさりと抜けたのだ。 「ゆっくりぬけたよ!」 「せつめいしよう、れいむははりのあなでもうにょーんしてとおりぬけることができるの だ」 常識ってなんだろう、という根本的な疑問を発せざるを得ない不可解な生き物というか、 もう既に生き物なのかなんなのかわかんない物体に、捕獲チームは撤退するしかなかった。 巨大ゆっくりたちは、人間がいなくなると、 「ゆっくりしていってね!」 と言いつつ、人間のいる方へとやってきた。跳ねたりするのではなく、すいーと空中を 飛んでくるのだから不気味極まりない。 とりあえずちょっと弱らせろ、ということになり、対ドス用のチームが呼ばれた。 長射程ライフルによって、からから弾と呼ばれるゆっくりにとっては猛毒に等しい辛味 成分で作られた弾を撃ち込んだ。なにしろ馬鹿でかいので面白いように当たった。 「おお、げきからげきから」 しかし、全く堪えていないのであった。 さらに、捕獲チームの者の証言から、どうもあいつらの中身は餡子ではないということ が判明し、そもそもあれはゆっくりなのかどうかというレベルでの疑問が噴出した。 巨大ゆっくりたちの行動は以後も変わらなかった。人がいる方へいる方へとやってきて、 人間がなんらかのちょっかいを出すと、どことなく嬉しそうに、ゆっくり○○だよ、とか、 おお、○○、○○、と言った感じのお決まりの台詞を吐いてにへらっと笑っているのだ。 人間側の対応もエスカレートしていった。とにかくまったく効果がないのでエスカレー トせざるを得ない。 戦車が出撃した時、大半の人間はとうとうこれで終わりだ、と思った。 あまりにも不可解な物体の対応に疲れ果てた人々は、捕獲して調査をとかいう気持ちよ りも、とにかくさっさと始末してしまえという気持ちになっていた。 戦車の主砲が火を噴いた。 弾は、巨大れいむに当たり、れいむの右上、全体の約四分の一にあたる部分が消し飛ん だ。 そしてその際にその中身が黒く見えるものの、餡子ではないというのがはっきりとした。 なんだかわからぬが、強いて言えば、ただの闇であった。 しかし、とにかくれいむの体を欠損させることができた。やはりさすがに戦車の主砲に はかなわぬらしい。人々は安堵した。 だが、異変はすぐに起こった。 れいむの欠けた部分は決して消えて無くなったわけではなく、小さくなって飛び散って いたが、その小さな欠片がもごもごと変形し、小さなれいむになったのだ。 「ゆっくりはじけたよ!」 「おお、なかまがたくさん」 「ゆっくりしていってね!」 その小さな――と言っても、いわゆる普通のゆっくりれいむと比べたらやや大きいが― ―れいむたちは、がやがやと騒いでいたが、やがて巨大れいむが、 「ゆっくりもどってね」 と言うと、我先にと空を飛んでれいむの欠損部分へと殺到した。 接触すると、すぐさま小さなれいむたちは巨大れいむの体の一部へと戻り、ものの一分 程度で巨大れいむは完全に元通りになった。 人間は絶望した。 核兵器――。 その選択肢を思った者も少なくなかったが、しかし、果たしてアレは本当にそんな大そ れたものを使うべき存在なのであろうか、という逡巡もなお残っていた。 とりあえず、巨大ゆっくりたちは好き勝手に動き回って人間を驚かせているものの、ま だ死者は出ていない。 既に十分にパニックは起こっているが、これで死人が出る、つまりあいつらが人を殺す のだ、ということがはっきりすれば収拾不能の大パニックが起こるであろう。 人間の恐慌ぶりを横目で見つつ、人間によって群れの統率を任されていたドスまりさた ちは、様子をうかがっていた。 そして、突如現れた巨大ゆっくりたちに恐ろしい人間の兵器ですら効果が無いようだと 知ると、遂に立ち上がった。 ドスたちは、現在の境遇に満足していたわけではなく、反抗する機会があれば反抗した かった。しかし、そんな機会など未来永劫訪れるはずもないと思っていた。 今こそ好機到来、これを逃せばこれほどの好機は二度とないのではないか、というぐら いの好機であり、それゆえその蜂起は拙速なのは否めなかった。 人間に群れを任されている長ドスのうち、実に八割が立ち上がった。残りの二割は、人 間への恐怖から、その巨大なゆっくりとやらも、結局は自分たちのように人間が本気を出 したらやられてしまうだろうと思ったものや、そもそも、人間の兵器が通用しないという ような情報を信じなかったもの等であった。 とあるドスが、群れのものを前に演説する。 「ゆっくりしないでたちあがるよ! ゆっくりするための戦いだよ!」 「「「ゆーっ!」」」 群れのゆっくりたちが、それに応える。 「にんげんさんの武器もきかない、ドスよりも大きなれいむとまりさは、きっとゆっくり の神様に違いないよ。にんげんさんが、あまりにゆっくりをいじめてゆっくりさせないか ら怒って助けに来てくれたんだよ!」 と、まあ、不可解な物体二個については、ゆっくりの多くはこのように解釈していた。 「それじゃあ、行くよ!」 「「「えいえい、ゆぅーっ!」」」 ドスまりさを先頭に、口に棒などの武器をくわえたゆっくりたちが続く。どこの群れで も大同小異な出来事があり、ゆっくりたちの解放戦が始まっていた。 人間たちは、対応に戸惑い、とりあえず逃げた。政府も避難勧告を出した。 ドスたはたちは口々に、あの巨大ゆっくりは自分たちの味方であると言っていた。とり あえず真偽不明のため、そうであることを考えると下手に手を出して、あの巨大ゆっくり を刺激するのはまずい、ということでとられた処置だった。 「やったよ! ゆっくりプレイスを取り戻したよ!」 「ゆっくりできるよ!」 「ゆっくりしていってね!」 「かみさまのおかげだよ!」 「ゆわーい、ゆっくち! ゆっくち!」 「こっちにごはんがたーくさんあるよ!」 「ゆっ! ほんちょだ!」 「みんなでむーしゃむーしゃしようね!」 街を占領したゆっくりたちは大喜びで、鍵の閉まっていない家に入っておうち宣言した り、スーパーなどの店の商品を食べ散らかしてゆっくりした。 なにしろ、寿命の短いゆっくりである。 人間の管理下に置かれる前に生きていたゆっくりなど、長命のドスを除いて死に絶えて いる。 人間から与えられるゆっくりではなく、自分たちで好き勝手にするゆっくり。これこそ が「本当のゆっくり」である、とゆっくりたちは興奮していた。 だが、この巨大ゆっくり騒動。唐突に終わりを迎える。 どうにもならぬ事態に、今更ながら、あの巨大ゆっくりと交渉しようということになり、 政府の人間が巨大ゆっくりに近付いて声をかけた。 「君たちの目的はなんだ?」 「ゆっくり世の中にカオスをふりまくよ」 「おお、カオスカオス」 「……君たちの中身は、なんなんだ?」 「れいむの中身はれいむだよ」 「まりさの中身はまりさだよ」 「……」 「強いていえばカオス」 「おお、カオスカオス」 対応にあたった人間は、カオスなんてもんじゃねえぞ、と思いつつ、さらに一番重要な 質問をさらりと切り出した。 「今、ドスまりさに率いられたゆっくりたちが反乱を起こしている。それらは皆、君たち は自分たちの味方だと言っているが、それは本当なのかい?」 「れいむは群れないよ」 「おお、孤高孤高」 「……つまり、仲間じゃないんだね?」 「れいむの仲間はまりさだけだよ」 「まりさの仲間はれいむだけだよ」 「「おお、仲間仲間」」 「……そうか」 だとすると、ドスたちが勝手にそう思い込んでいるだけか、ハッタリであろう。懸念の 一つが解消されて、人間はほっとした。 しかし、もう一つの、最大の懸念が残っている。 言うまでもない、この巨大ゆっくりどもである。こうして話してみると、それほどの敵 意は感じられないのだが、なにしろ何を考えているのかわからず、ちょっとやそっとの攻 撃では効果が無い。 「君たちは、どこから来たんだ? どこかの山奥にでもいたのかい?」 そもそも、こいつらはなんなのか。それを探るのも、その人間の重要な任務であった。 「れいむたちは、神社のそばに住んでいるんだよ」 「今日は外の世界にデビューしたんだよ」 「外の世界? ここのことか」 人間が訝しげに呟いたその時、空が割れた。 そうとしか思えなかった。空間に亀裂が入りそれがぱっくりと開いたのだ。 それを間近で見たその人間は、その時見た幾つかのことを、全て白昼夢と考えようとし たが、それは確かに彼の目の前にあった。 空間の裂け目、そしてそこから無数の目に見えるような何かがこちらを見つめていた。 ぞっとした次の瞬間、その裂け目にひょいと現れたものに、彼はさらにぞっとした。 一見、女であった。どこかの民族衣装だろうか? 妙な服を着て金髪で帽子をかぶり扇 子を持っている。 その扇子によって顔の下半分が隠れていたが、見えている上半分だけで、それが絶世と 言っていい美しさなのはすぐわかった。 「迷惑かけたわね。すぐ連れて帰るから」 落ち着いた声が、扇子の向こうから聞こえてくると、巨大れいむとまりさは見えざる力 で引っ張り上げられて空間の裂け目に引きずり込まれていった。 「ゆっくり強制送還されるよ! ゆっくりできないよ!」 「ゆっくり楽しんでいただけましたでしょうか?」 巨大ゆっくりたちは、そんなことを言いながら裂け目に消え、裂け目もまた、すぐに閉 じてしまい、あとには、何もない空間だけが残された。 呆然としている人間のところへ、少し離れたところから事態を見守っていた人々が駆け 寄ってくる。 その足音、声は聞こえていたが、彼は裂け目のあった空間を凝視し続けていた。 「……靴下食べたい」 一瞬垣間見た怪異に魅入られた彼は、遂に生涯を独身で過ごした。 「まったく、どうやって外の世界に行ったのよ」 「ゆっくりにふかのうはないよ!」 「強いていうならカオスロードから!」 キリッとした顔で言う巨大れいむとまりさに、扇子を持った美女はため息をついた。 こことは別の幻想の郷に住まうスキマ妖怪の彼女は、ただでさえ神クラスの力を持つ者 がひしめくあちらの世界でトップクラスの実力者であったが、このカオスの使者を標榜す る、知り合いによく似たでっかい顔型生物のことは持て余し気味であった。 「まあ、とにかく、もう行ったら駄目よ。みんな全然楽しんでなかったでしょ」 「ゆぅ……ゆっくりできないよ」 「デビュー戦なのに散々な結果だよ!」 一応、この連中の目的は……容易に信じられぬことだが、カオスを振りまいてみんなを 楽しませることである。 「まあ、あんだけ大騒ぎになったのに死人が出てないのはさすがね」 「死んだらみんなドン引きだよ!」 「おお、ころさずころさず」 キリッとした顔のれいむとまりさに、美女は苦笑する。 実は、あちらの世界では、こいつらはそこそこ人気があったりする。 既述のごとく、神クラスの力を持つ者すら普通に住んでる世界なので、こいつら程度の ものならば人間もそう怖がらないし、あんまり度を外すようだと、こいつらによく似た顔 をした巫女やら魔法使いが異変扱いしてボコる。 で、そのボコられているのを見て他の連中はそこそこ楽しんでいるのである。 「外の世界の人たちもゆっくりしてほしいよ」 「ゆっくりしていってね!」 「はいはい、あんたらがいなくなって、ゆっくりしてるでしょうよ」 だがしかし、人間たちはまったくゆっくりしていなかった。 多くの目撃者がいるものの、空間がいきなり裂けてそこに巨大ゆっくりが飲み込まれた という話は見ていない者には受け入れにくい話だった。映像を撮るべくカメラが回ってい たのだが、どれもこれも、その部分だけが何も映っていないのだ。 巨大ゆっくりと会話した者の証言で、巨大ゆっくりに呼応するように起こったドスまり さたちの反乱は、実はドスたちが勝手に巨大ゆっくりを味方と思い込んでのことだと判明 したのは大きな収穫であった。 ゆっくりに家を追われて避難していた人々から、いったいいつまでこの状態が続くのか と不満と不安の声が上がっており、政府はドスまりさたちの味方でないにしても、またあ の巨大ゆっくりが現れるかもしれないので、それに注意しつつ、ゆっくりの反乱鎮圧に踏 み切った。 「むーしゃむーしゃ、しあわせー」 「ゆっくりおひるねするよ、ゆぴぃ~」 「れいみゅのいもうちょ、ゆっくちうまれてにぇ!」 「まりしゃのいもうちょ、きゃわいいのじぇ~、はやくすーりすーりしたいのじぇ~」 「ゆーゆゆー、ゆーゆゆー、ゆーゆーゆー、おちびちゃんたち、ゆっくりうまれてね」 ゆっくりたちは、思い思いにゆっくりしていた。 頭から茎を生やしたものが多い。 人間の管理下では、厳しい子作り制限があり、それを超えたものは容赦なく間引きされ た。しかも、今後そのようなことをしないように、親の目の前で或いは親自身に引導を渡 させることもあった。 人間からの解放は、まずなによりも自分で好きな時に好きなようにゆっくりすることで あったが、その内でも、好きなだけ子供を産むことはその最たるものとゆっくりたちは思 った。 人間が置いていった食べ物がたくさんあり、食料の心配は無かった。 「よし、やれ」 声が聞こえた。 「ゆ?」 茎に十匹もの小さな命を宿したゆっくりれいむは、その声の方を見た。 人間がいた。 だが、もう人間は恐れる存在ではない。 れいむは、ゆっくりしていた。 教育によって人間がいかに恐ろしいものか叩き込まれていたはずなのに、そんな記憶は 既に薄れつつあった。 人間が持っているのは、銃という道具で、あれを使うことによって人間はドスまりさす ら簡単に殺してしまうのだと教え込まれたはずなのに――。 そのれいむは幸福であった。 一発目の銃弾で中枢餡を破壊されて、ゆっくりしたまま死んだのだから。 人間が反撃してきた、という知らせはすぐに長のドスまりさのところへ届いた。 「みんな、ゆっくり戦うよ! がんばっていれば、かみさまが助けに来てくれるよ!」 ドスは自ら先頭に立って、人間が出たという方向へ向かって跳ねた。 「いた!」 人間の姿を見つけたドスは、ドススパークを撃とうとした。 「てーっ!」 だが、その暇は無かった。無数の銃弾がドスの体に突き刺さった。しかもそれは全てか らから弾であった。ドスといえど数発撃ち込まれれば苦しんでのたうちまわるそれを数十 発。 「い、いだいぃぃぃぃ!」 通常のドスハントならば、ここまでからからを撃ち込んだら、後はドスが死ぬのを待つ ばかりである。 しかし、今日は通常ではなかった。とにかく速やかに反乱を起こしたゆっくりを殲滅せ よとの命令を受けているのだ。 バズーカ――対戦車ロケット砲が火を吹いて、ドスまりさは四散した。 「撃て!」 人間たちは、全く容赦がなかった。決して油断するなとも厳命されている。ドスまりさ が死んだ後も、銃弾をばらまいて残ったゆっくりを殺していった。 「やべ!」 「いぢゃ!」 「おちびぢゃ!」 悲鳴を上げきる暇も無い。オーバーキルもいいところである。 ゆっくりは大体「ゆっくり○○するよ」などと、何を言うにもまずゆっくりと言うこと が多い。 だから、断末魔としてはゆっくりの言いかけの「ゆっぐ!」というのが一番多かった。 「ゆっぐ!」 「ゆっぐ!」 「ゆっぐ!」 「ゆっぐ!」 「ゆっぐ!」 「ゆっぐ!」 「ゆっぐ!」 「ゆっぐ!」 銃声に混じって、絶え間なく声が上がる。 「みんながんばってね! もうすぐかみさまが助けに来るよ!」 どのドスまりさも、そう言って皆を鼓舞した。しかし、頑張ろうにも、頑張りようがな いほどに人間の攻撃は性急で強力であった。 皆を鼓舞していた当のドスまりさ自身が、真っ先に的にかけられて死んでいく。 そしてかみさまは助けに来ないと絶望したゆっくりたちに、人間から講和の申し出が来 る。 皆殺しを覚悟せざるを得なかったゆっくりたちは否応なしにそれを受けた。 ゆっくりたちに荒らされたよりも、ゆっくりを攻撃した際の流れ弾が家屋等に与えた損 失の方が大きいと知った人間たちは、あの巨大ゆっくりも現れないようなので方針を変え たのだ。 九死に一生を得た……つもりだった講和に応じたゆっくりたちは、人家の無い場所に集 められて、コスト的にも効率的に処理された。 そして、このことで、どのように教育をしても、奴らは機会あれば背くのだという認識 に達した人間たちからの締め付けはさらに厳しくなり、与えられるゆっくりももはや最低 限の慈悲と言ったレベルにまで落ちたのであった。 終わり カオスと言ったらFF1のラスボスなのるまあきだよ。ゆっ。 前回つけんの忘れた過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 340 ゆっくりほいくえん ふたば系ゆっくりいじめ 396 つむりとおねえさん ふたば系ゆっくりいじめ 444 ドスハンター ふたば系ゆっくりいじめ 479 やさしいまち ふたば系ゆっくりいじめ 512 恐怖! ゆっくり怪人 ふたば系ゆっくりいじめ 697 おちびちゃん用のドア ふたば系ゆっくりいじめ 1145 のるま ふたば系ゆっくりいじめ 1206 しょうりしゃなのじぇ トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る このゆっくりどもは何が不満だったんだろうなぁ。人間に逆らいさえしなければ、山や森で問題無く暮らしていけるのに。 すっきり制限たって、全くガキが作れないわけじゃないだろ。気まぐれに虐待虐殺されてた頃より遥かにましなはずなのに。 -- 2012-09-20 00 34 20 ごちゃごちゃ抜かしてんじゃねぇこのダラズが! -- 2011-09-02 03 39 34 でも紫様のおぱんつならちょっと舐めたいかも -- 2010-12-03 01 44 42 東方厨ってこええなぁ 死ねばいいのに -- 2010-12-02 14 21 43 罪袋がいっぱいいるこわい -- 2010-08-16 19 55 17 紫んの靴下だと!?私には最高のあまあまだぞ!!それをゆっくりせずにこっちに寄越せ!!早くしてね!!グズは嫌いだよ!! ダメならパンツでも良いよ!!私は正常だよ!! -- 2010-07-14 03 47 47 ゆかりんは少女臭だよ。少女臭の良さがわからないなんて病院で精密検査してこい。きっと脳に悪性の腫瘍がある。 -- 2010-07-13 23 45 55 紫様登場。紫様の靴下は食べたくないよ。だって、くさ...ピチューン -- 2010-07-12 07 40 24
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2177.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 1041 はるですよー/コメントログ」 何かワロタwwwww -- 2010-11-04 11 06 14 最後に吹いたwww こいつは賢いww -- 2010-12-10 19 56 00 どういうことかわからん -- 2014-02-03 10 35 36 まぁ、りりーはゆっくりの中でもかなり特殊だからな~ 希少種よりも希少だったり、街管理のゆっくりだったり。 能力も「はるですよ~」しか喋らない、飛行できる、ゆっくり索敵、ゆっくりオーラ、と色々ある。 作者もただ、りりーを元にネタを書きたかっただけではなかろうか? ・・・ただ、可愛い!! -- 2018-01-18 05 21 36
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/587.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 267 さいこ/コメントログ」 すかっとした!! -- 2010-04-30 20 02 05 ゆかりんだけは何故か助けてあげる・・・なんて事はなかったのぜ! -- 2010-06-21 00 42 05 。・゜(゜⊃ω⊂゜)゜・。うう・・・ゆうかりんは助かると思ったのに -- 2010-09-07 05 26 44 ゆうかりん出てきてないよ -- 2010-09-24 21 35 37 おにいさん… 何というか興奮しすぎだぜ… -- 2010-09-29 22 18 46 あとゆかりんかわいいな -- 2010-09-29 22 20 14 お隣さんの方が一枚上手だったなww -- 2010-10-03 14 10 30 このお兄さん危ない -- 2011-03-08 12 45 23 確かにシンプルだが怖いよ! -- 2011-03-29 13 30 13 禁じられた遊びの方でまりさがおねえさんって言ってるからこの主人公は女じゃないかと…(恐) -- 2011-07-06 16 39 30 それにしてもこのお兄さん、ノリノリである -- 2012-03-13 20 44 22 ああ、このゆかりんは次の話で隣のお兄さんに埋められた奴か -- 2013-12-08 02 54 53 ゆかりんがちゃんと死んで良かった(安堵) -- 2014-10-27 11 17 14